「知財管理」誌

Vol.58 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 58巻(2008年) / 5号 / 591頁
論文区分 論説
論文名 模倣対策における中国商標関連制度の留意点
著者 宮原貴洋
抄録 中国模倣問題への対応を困難にしている要因として、以前から模倣行為の巧妙化、悪質化が指摘されている。模倣者は権利の隙間をつき、あるいは権利範囲の外縁付近で不正行為を行い、他人の財産を利用しつつ権利侵害の回避をはかっている。他方、権利行使の現場(主として侵害地域での行政取締)では、地方行政当局の法制度運用のバラつきにより、本来権利行使可能な案件に適切な処理がなされないこともある。こうした背景から、模倣対策においては、侵害者の手口、関連制度、運用実態を理解したうえで、適格な対応をとることが求められることとなる。本稿では、現地で実際に発生している商標関連事例の紹介を織り交ぜつつ、効果的な模倣対策を行ううえでの留意点について述べる。
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