「知財管理」誌

Vol.58 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 58巻(2008年) / 11号 / 1455頁
論文区分 論説
論文名 審査基準からみた審査プロセスに関する検討―サポート要件と実施可能要件に関して―
著者 特許第1委員会第6小委員会
抄録 記載要件に関する拒絶理由への対応手段の一つとして、出願当初明細書に具体的な記載のある事項の証明のためや出願当時の技術水準を立証するために実験成績証明書を提出する方法がある。しかし、記載要件違反において、サポート要件の適用条文36条6項1号を拒絶理由とされた場合の対応と、この要件と密接に関連する実施可能要件の適用条文36条4項1号を拒絶理由とされた場合の対応とで、実験成績証明書等を提出した際の取り扱いに違いがあるのではないかとの認識が実務担当者にあり、その違いを明確にしたいとの思いがあった。
そこで、当小委員会では、出願人が直面するサポート要件と実施可能要件とに関する拒絶理由に関し、拒絶理由適用の妥当性や対応方針の明確化を目的として、審査基準の明瞭化、及び審査基準における事例の解説の理解を深めるための検討を行ったので、その内容について報告する。
本文PDF
Copyright (C) Japan Intellectual Property Association All Rights Reserved.