「知財管理」誌
Vol.58 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 58巻(2008年) / 10号 / 1327頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | グループ企業価値最大化に向けたグループ知財マネジメントに関する一考察―知財組織・機能・権利帰属の集中・分散の選択方法― |
著者 | 知的財産マネジメント第2委員会第1小委員会 |
抄録 | 市場競争の激化に伴い競争形態が個別企業間競争から企業グループ間競争へと変化している中、重要な経営資源の一つである企業グループが保有する知的財産を、グループ企業価値最大化の観点から適切にマネジメントすることが必要となっている。グループ経営において重要な、グループ知財戦略の策定と知財管理及びその戦略下での知的財産活用による価値向上の実現について検討した。知財戦略策定と知財管理についてはグループの組織・機能との関連性の観点から、知的財産の活用については権利帰属との関係から検討を行い、集中化の場合と分散の場合の利害得失を整理した。そこから見えてきたのは、組織や権利の持ち方に一つの理想型があるのではなく、集中・分散にはそれぞれメリット・デメリットがあり、事業ドメインや技術分野等に応じて、グループ企業価値最大化の観点から、適切に選択していくことが肝要であるということである。 | 本文PDF |