「知財管理」誌
Vol.57 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 57巻(2007年) / 7号 / 1049頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 知財高裁における数値限定発明の進歩性の判断手法について |
著者 | 岩永利彦 |
抄録 | 本稿では、数値限定発明の進歩性に的を絞り、知財高裁の裁判例についての検討を行った。数値限定発明とは、通常、公知発明に数値を限定して構成した発明のことをいう。現在、このような数値限定発明に関しては、実務上数多くの事件が権利取得段階及び権利行使段階で発生するのにもかかわらず、新設された知財高裁においてどのような判断基準がとられているのか、必ずしも明らかにはなっていない。そこで、本稿では、知財高裁での判断基準を明らかにして予測性を高め、対策を提示し、出願人及び特許権者の便宜に資することに努めた。結果としては、知財高裁でも、特許庁の審査基準や通説的見解とほぼ同じ判断基準等によって数値限定発明の進歩性を判断していることが明らかになった。 | 本文PDF |