「知財管理」誌
Vol.57 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 57巻(2007年) / 4号 / 533頁 |
論文区分 | 特集((ミニ特集)知財人材問題を考える) |
論文名 | 知的財産教育による人材育成と大学―企業人等へのメッセージ― |
著者 | 外川英明 |
抄録 | 知的財産専門人材を増員しながら質の向上を図るという難問を解決することができるか否かは、長期的な展望の下で、いかに充実した教育を受けることができるかに依存する。知的財産教育の充実こそが知的財産分野の人材増員と育成にとって最も重要な要素である。 知的財産専門家が、OJTの限界を埋める為に様々な社内外における講義を聴いて自己が実体験できない部分を体系的かつ網羅的に学習することによって自己の専門分野を強化し拡張することは大変意味のあることである。 知的財産の分野で法律学を体系的に学ぶ、技術を体系的に学ぶには大学における教育が最も適した教育であるといえる。今や、様々な大学がその機会を社会人に与え始めた。社会人が職場から通い易い交通の便等まで考慮されている。 企業の若い知的財産担当者等の知的財産分野で活動をする方々は、今後さらに専門領域の深い知識と全般的体系的知識が必要となる時代を迎えるのであるから、大学院や通信教育部で大学の体系的教育を受けて自己の実務能力を伸ばす礎を築いていただきたいと切に願うのである。 |
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