「知財管理」誌
Vol.54 記事詳細
| 掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 54巻(2004年) / 3号 / 433頁 |
| 論文区分 | 特集(企業経営に資する知的財産管理) |
| 論文名 | 〈PART3 保護に対する知的財産管理〉デジタルコンテンツの利活用における留意点 |
| 著者 | デジタルコンテンツ委員会 |
| 抄録 | ウェブサイトを開設し企業活動に活用する例は多い。情報発信をする際に他人の著作物等を利用しようとする場合には、著作権法およびその周辺分野の法に照らし、権利者等から必要な許諾を得る必要がある。掲示板の運営等により他人の発信する情報を媒介する場合には、当該情報に起因して自らが法的責任を負う場合があり、プロバイダ責任制限法に照らしての対応が求められる。さらに電子商取引の場として活用する場合には、特定商取引法他の関連法令の規制等を遵守しなければならない。また、未だ結論が定まらず様々な場において検討されている法的課題として、最近では、インターネットを介して国際的に生ずる侵害行為への対応の問題、著作権法以外の法令によるデータベースの保護のあり方の問題、また制作や取引においていかなる競争政策が望ましいかといった問題がある。ウェブサイトの活用も含めデジタルコンテンツの制作や取引の法環境は未だ発展途上であり、企業は、現状を把握して問題が生じないようにするとともに、これらを事業環境の一つとして捉え、法の発展に積極的に関与すべきである。 | 本文PDF |
