「知財管理」誌

Vol.54 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 54巻(2004年) / 3号 / 369頁
論文区分 特集(企業経営に資する知的財産管理)
論文名 〈PART1 創造への知的財産管理〉秘密情報のマネージメント
著者 フェアトレード委員会
抄録 企業の保有する秘密情報は、情報の活用が企業の競争力となる中で、重要な財産としての価値を有している。情報の電子化・ネットワーク化の進展、デジタル処理技術の飛躍的進歩により、情報の流通・移転が促進され、また、企業構造の変化は、雇用の流動化を促進している。そうした情報の電子化・ネットワーク化、企業構造の変化、それに伴う雇用の流動化は、秘密情報の漏洩や自己の情報と他者の情報とのコンタミネーションの危険をはらんでいる。
このような状況下、「不正競争防止法の一部を改正する法律」(平成15年法律第46号)が平成16年1月1日より施行され、「営業秘密」の不正取得・開示・使用に対する刑事罰が導入されるなど、「営業秘密」の保護強化が図られる中で、企業は秘密情報管理の強化・徹底を問われている。
本稿では、秘密情報について企業が行うべきマネージメントの有様を人的側面、組織・体制面、対第三者関係の観点から概説し、あわせて組織体の変化に対応したマネージメント上の留意点を紹介して、実務の参考に供するものである。
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