「知財管理」誌
Vol.52 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 52巻(2002年) / 9号 / 1339頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 特許データベース(DB)サービスへ期待するもの ――特許情報の技術情報的側面からの検討―― |
著者 | 知的財産情報検索委員会第2小委員会 |
抄録 | この論文は、特許情報DBサービスのあるべき姿を明確にしようとするものである。特に、公開された特許情報を先行技術情報として活用する場合について検討したものである。この点で、現在の特許情報DBサービスを中心的に担っているものは、商用特許情報DBサービスであるが、そのサービス内容の変化、機能拡充が著しい。これは、相互依存関係にある社内特許情報DBサービス、公的特許情報DBサービス(特許電子図書館等)にも大きな影響を与えるため、各種特許情報DBサービスの役割を再確認し、それぞれの特許情報DBサービスのあるべき姿を検討することとした。その結果、社内特許情報DBサービスを基本とし、相互補完的に商用特許情報DBサービスの機能を利用する立場が、今後とも基本になると考えた。一方、公的特許情報DBサービスには、機動性に富む社内、商用DBサービスをサポートする立場から、信頼性の高い、広範囲の特許情報の蓄積・提供が期待される。この点で、早急に全公開特許情報の公的機関によるデータのテキスト化の実現が、望まれるところである。 |