「知財管理」誌
Vol.52 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 52巻(2002年) / 6号 / 851頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 21世紀の知的財産制度のあるべき姿の提言 |
著者 | 知的財産管理第2委員会第3小委員会 |
抄録 | 2020年〜2030年頃の社会構造や企業活動を予測し、市場経済ルールの根幹としての知的財産制度のあるべき姿を検討した。地球全体の産業や人類の利益にかなう制度という観点からの主な提言は以下である。(1)グローバルな観点として、世界統一権利と統一裁判所の設置、また途上国における先進国の権利を一部制限する必要がある。(2)保護対象について、産業・技術の変化に対応して価値ある情報を保護するとともに、権利期間は商品寿命に合ったものが望ましい。(3)不透明さを払拭し、知的財産を取引対象となる財産とするため、権利価値の評価基準を制定し、対価請求権のみとする。(4)人類全体への配慮として、環境保護・人命救助・社会インフラ使用などには裁定実施権や低料率を設定する。 |