「知財管理」誌
Vol.52 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 52巻(2002年) / 6号 / 761頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | ビジネス方法特許の進歩性の検討 |
著者 | PIPA日本部会第一委員会 |
抄録 | 近年のビジネス方法特許の出願ラッシュに引き続き、今後はこの出願が審査を受けることとなる。しかし、ビジネス方法特許はいわゆる純粋な技術的発明とは異なり、ビジネス方法に関して特徴を有する場合もあり、このような場合に実務的には先行技術との関係で中間処理の巧拙により有効な特許を取得できない場合もありうる。本稿は、実務的に重要と思われる案件、すなわち進歩性について拒絶理由が通知されたにもかかわらず、それを克服して実際に特許されたビジネス方法特許35件に関して、まずその拒絶理由通知の内容と、先行技術を検討した。その上で、意見書及び補正書の内容をさらに検討し、どのような審査過程を経て特許されたのかを考察するとともに、ビジネス方法特許出願について進歩性違反とされた際の対応について提案しようとするものである。 |