「知財管理」誌
Vol.52 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 52巻(2002年) / 5号 / 651頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ |
論文名 | No.284 進歩性を有しない発明に係る特許権と権利の濫用 |
著者 | 安富康男 |
抄録 | 事案は、近視治療のためのレーザビームによるアプレーション装置に係る特許に基づく差止め請求等が、進歩性なしとの無効理由を内包することを理由として権利濫用に当たるとして却下されたものである。平成12年4月11日最高裁判決に準じて無効理由が存在することが明らかな特許権について、無効審決を待たずに実質無効を宣言しうるとした点で興味が尽きないものであるが、法体系に鑑み論ずるべき点も多々あるから諸賢の一読に供したいと思う。 |