「知財管理」誌
Vol.52 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 52巻(2002年) / 5号 / 625頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 欧州特許由来のイギリス・ドイツ特許の無効化に関する判例の研究 |
著者 | 国際第2委員会第3小委員会 |
抄録 | EPOでの審査・異議を経た各国特許が、特許性の判断における各国実務の違いにより、特許訴訟において無効と判断される場合がある。この点に関して、1995年のドイツ連邦最高裁判決以降、EPOでの判断が各国裁判所を何ら拘束しないことが確立されてきているといえる。従って、欧州での権利取得に際し、EPCルートを活用している日本企業にとっては、この点をよく認識した上で、権利の活用戦略または防御戦略を検討する必要がある。本稿では、まず、イギリス及びドイツにおける特許無効化の流れの概要を紹介した後、欧州特許由来の各国特許がイギリス、ドイツで無効と判断された判例を題材として、EP段階と各国段階での特許性判断基準の相違点について検討を加えた結果を報告する。 |