「知財管理」誌
Vol.52 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 52巻(2002年) / 4号 / 509頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 生物多様性条約の技術移転条項の解釈 |
著者 | 高倉成男 |
抄録 | 生物多様性条約の知的所有権の側面に関する問題の根源は、生物資源へのアクセスを認めることの見返りに当該資源の利用から生ずる利益の配分とバイオテクノロジーを含む技術の移転を求める途上国と、当事者の相互の合意に基づく自由な経済活動の確保と知的所有権の適切な保護を求める先進国の間の対立にある。本稿では、資源アクセスと利益配分(第15条)の問題を扱った本誌52巻3号(2002)の「生物資源と知的財産」に続いて、技術移転に関する問題を扱うこととし、第16条を中心に関連する各条項の解釈を交渉の経緯に遡って明らかにする。 |