「知財管理」誌

Vol.52 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 52巻(2002年) / 4号 / 489頁
論文区分 判例と実務シリーズ
論文名 No.283 コンピュータ・プログラムの職務著作と翻案権の侵害
著者 小松陽一郎
抄録 プログラム開発の委託を受け、その開発を担当したソフトウェアハウス従業員のコンピュータ技術者が、同社を退職した後、その顧客に対し在職中のプログラムと同種のプログラムを創作し実装した製品を納品したことにより、その顧客からソフトウェアハウスへの注文がなくなったという事実関係のもとで、職務著作(法人著作)、翻案権の侵害の有無等が問題となった事案である。終身雇用制が変容し、ヘッドハンティングも珍しくなくなっている今日、知的財産権を守るために、退職時の対応の仕方も含め、在職中の発明・創作等と工業所有権・著作権の帰属及び開発委託契約の留意点、翻案権侵害立証の具体的手法、許される改変の限界等を検討しながら、このような類型における紛争予防の実務対策を本件を分析しながら考える。
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