「知財管理」誌
Vol.52 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 52巻(2002年) / 1号 / 23頁 |
論文区分 | 特集(バイオを取り巻く知的財産の現状) |
論文名 | バイオ分野の技術移転 |
著者 | 平井昭光 |
抄録 | バイオテクノロジーはその有する特性、例えば特許により独占的排他権になじみやすいこと、マーケットの反応が良いこと等により技術移転、特に産学連携の分野で中心的な役割を果たしてきた。しかしながら、このようなバイオ分野における技術移転は、近時のヒトゲノム・プロジェクト等によるヒトゲノムの解析、たんぱく質構造解析技術の進歩等技術革新のスピードの速さ、そして、そもそもバイオ分野の技術移転が持つ技術的な難しさによって様々な問題を抱えている。このような現在のバイオ分野における技術移転の問題点を浮き彫りにし、これらの問題、特に特許権による保護範囲の拡大と権利範囲の拡大、生命倫理の問題等に正面から取り組まなければならない。また、技術移転に関係する人々の情報交換によって、これらの問題点を克服していくことが重要である。 |