「知財管理」誌
Vol.52 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 52巻(2002年) / 1号 / 15頁 |
論文区分 | 特集(バイオを取り巻く知的財産の現状) |
論文名 | バイオテクノロジーの特許法による保護について ―技術の進歩へどのように特許法を対応させるべきか― |
著者 | 相澤英孝 |
抄録 | 21世紀を迎え、バイオテクノロジーの技術的進歩は著しい。19世紀末の機械技術全盛時代に、その構造が形作られた特許法は、これまで、新技術に対して、微調整をすることによって、何とか対応してきた。しかしながら、近年のバイオテクノロジーの進歩は、このような既存の枠組みを維持しながらの制度的対応の限界を示している。例えば、遺伝子を物質的存在を有する「物」として捉えている現在の特許法の運用は、遺伝子情報を情報として扱う新しい時代に対応することは難しい。新しい時代へ向けた特許法を考えていくべき時を迎えている。 |