「知財管理」誌

Vol.52 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 52巻(2002年) / 11号 / 1679頁
論文区分 論説
論文名 商標出願審査におけるコンセント制度及び異議待ち審査制度の導入に関する検討と提言
著者 商標委員会
抄録 1997年の商標法条約加盟及び2000年のマドプロ加盟等により、近年わが国でも商標制度の国際化・ハーモナイゼーションが進行しているが、コンセント及び異議待ち審査制度については先進諸国の中でもこれらの制度を採用している国も多く、一方我が国においても、マドプロを利用して国際出願をする際に日本出願を基礎とした場合、国際登録日から5年間は、その基礎出願が拒絶査定になると、国際登録自体も取り消されることから、基礎出願の登録を早期に確定させたいという要望が聞かれる。そこで、商標委員会では2001年度の研究テーマとしてコンセント制度及び異議待ち審査制度を取り上げ、商標委員会参加の30社を含む国内企業(40社)に対するアンケート調査により現状ニーズ等を把握するとともに、両制度に関する疑問点等を解消するため、欧米及びアジア主要国の特許事務所に協力を求めアンケート調査を行った。そして、これらの結果に基づき商標委員会内で両制度の導入について検討したところ、コンセント制度については「導入の検討を開始すべき」、また異議待ち審査制度については「時期尚早」との結論に達した。
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