「知財管理」誌
Vol.51 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 51巻(2001年) / 4号 / 505頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 国際裁判管轄(その1) |
著者 | 吉田和彦 |
抄録 | 国際裁判管轄は、古くて新しい問題であるが、経済のボーダーレス化、インターネットの発展及びビジネス方法に関する発明の特許の激増などの要因により、今日益々その重要度は高まっている。本号では、日本法につき概観する。まず、特許権侵害訴訟ではない一般の事件に関する最高裁の二つの判決を見て、日本では、一般に国際裁判管轄の有無をどのような枠組みで考えることになるのかを知る。次に特許権侵害という観点からの考察を加える。最後に、注目される最近の下級審判決を二つ紹介する(著作権に関する円谷プロ事件及び特許権に関するFM信号復調装置事件)。次号では、外国におけるこの問題の考え方を概観し、近々採択が予定されているハーグ条約の案を検討することにする。 |