「知財管理」誌
Vol.51 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 51巻(2001年) / 3号 / 393頁 |
論文区分 | 特集(著作権法制の現状と未来) |
論文名 | キャラクターと商品化権 |
著者 | 牛木理一 |
抄録 | 漫画のキャラクターが、最初に登場した場所を離れ、独立して他人の商品やサービスに使用され、他人の商業的利益を上げることに貢献していることは、日常茶飯事となっている。この漫画のキャラクターは、それ自体すでに著名になっているシリーズキャラクターと無名なオリジナルキャラクターとに分けられ、今日では後者のものも各分野に進出している。また、パーソナリティといわれる実在人物も他人の商品やサービスの販促に利用され、他人の商業的利益を上げるのに役立っている。最近では、実在人物以外の有名な動物の名前などもまた、他人の商品やサービスに利用されている。このように、キャラクターとよばれるものは、それらが持っているパブリシティ・バリュウという顧客吸引力を利用して経済的に利益を上げたいという産業界の要望に答えることができる経済財となっている。問題は、これらの経済財の法的保護はどうなっているかについてである。 |