「知財管理」誌
Vol.51 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 51巻(2001年) / 2号 / 197頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | ドメイン名に関する富山地裁判決 ―不正競争防止法が適用された初の事例― |
著者 | フェアトレード委員会第2小委員会 |
抄録 | ドメイン名を巡る紛争におけるドメイン名の使用態様には、自己が使用する予定なく他人の著名な営業表示等と同一または類似のドメイン名を登録しておくだけのもの、当該ドメイン名によりサイトを開設して実際に自己の営業に使用するもの、当該ドメイン名によりサイトを開設しているものの営業行為を行っていないもの等、いくつかの類型がある。本稿では、ドメイン名の使用が、不正競争防止法2条1項2号(著名表示冒用行為)所定の他人の「商品等表示」の「使用」に当たると初めて判断した富山地裁判決を紹介し、本事件を通じ、不正競争防止法において差止請求しうる「ドメイン名の使用」の範囲と、現行不正競争防止法の限界について、企業実務の立場から考えてみる。 |