「知財管理」誌
Vol.51 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 51巻(2001年) / 12号 / 1873頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ |
論文名 | No.280 先願特許実施の抗弁と明細書の開示 |
著者 | 目次誠 |
抄録 | 被告Yの製造・販売等に係る発光ダイオードチップが、原告Xの窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の特許権を侵害しているとして、その発光ダイオードチップの製造・販売等の差止め及び損害賠償等を求めた事例である。被告製品が原告Xの特許発明の技術的範囲に属するか否かについては、技術的範囲に属すると判断された。また、被告Yは原告Xの特許権に対し先願である2つの特許権を有しており、被告製品はこの先願に係る特許権を実施したものであるとして「先願特許実施の抗弁」を主張したが、判決ではその主張自体失当であるとして否定された。本稿では、「先願特許実施の抗弁」がどのような状況であれば認められたであろうかについて検討した。 |