「知財管理」誌

Vol.51 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 51巻(2001年) / 11号 / 1703頁
論文区分 論説
論文名 知的資産担保証券化の潮流
著者 鈴木公明
抄録 知的資産担保証券化、欧米においてミュージシャン、娯楽産業を中心に発展してきた。我が国でも、累次の法改正により、証券化取引のハードルは低くなっており、すでに知的資産の証券化事例も生まれている。筆者は、今後の知的資産担保証券化のベースとして、パテント・プールの可能性に注目している。競争力向上と企業増大という要請の下で、知的資産の価値を抽出するためのマネジメント業務は多様化、総合化するものと考えられる。そこでは証券化が、知的資産の価値最大化戦略の一手段として位置づけられることとなる。知的資産担保証券化の隆盛は、既存企業の知的財産部門における業務変更のみならず、様々なビジネスチャンスを生み出すこととなる。ただし、その一層の発展のためには、更なる環境整備が必要である。
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