「知財管理」誌
Vol.50 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 50巻(2000年) / 9号 / 1343頁 |
論文区分 | 特集(ビジネス方法特許) |
論文名 | ビジネス特許の欧米における状況と今後の展望 |
著者 | 相田義明 |
抄録 | ビジネスに絡んだ特許出願は古くから存在する。最近特に注目されるようになった背景には、情報技術の飛躍的な発展とインターネットの普及が考えられる。ビジネス関連の発明の特許性について米国ではCAFCが一定の判断を示した。欧州では特許に値するかどうかは技術的側面から評価される。いずれにしても特許制度の趣旨に適合した取扱をすべきであろう。最近の比較検討の結果によれば、日米で結果においては大差がないようである。今後も技術的内容の高度化、変容、クレームの表現の多様化に伴い、日米欧は同様な問題に直面することが考えられる。その解決に相互に影響を与え合うことを通して国際調和が進展することが期待される。また、現行法の適切な解釈適用の努力と併行して、インターネット社会に適合した法制度にについて様々な側面から議論すべきである。 |