「知財管理」誌
Vol.50 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 50巻(2000年) / 2号 / 171頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 進歩性研究の必要性 |
著者 | 岸田伸太郎 |
抄録 | 進歩性判断は、特許出願手続のみならず、侵害訴訟においても主に均等論の適用を巡ってその必要性が増しており、進歩性の研究はますます欠かせないものとなっている。進歩性の概念であるインベンティブ・ステップは従来スカラー量で説明されてきたが、本稿では本願発明と第1引用例との間の距離に加えて「本願発明への方向」をも考慮したベクトル量としてこれを把握し直すことを提案する。また、進歩性を考えるに当たっては、本願発明自体の各構成要件の一体不可分度を考えることが欠かせないことを提示する。 |