「知財管理」誌
Vol.50 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 50巻(2000年) / 1号 / 69頁 |
論文区分 | 特集(企業を取り巻く環境の変化と知的財産戦略) |
論文名 | 企業の多国籍化に伴う知的財産戦略と留意点 |
著者 | 岡本清秀 |
抄録 | ビジネスの世界的一元化が進む中、研究開発は、国内に止まる事なく、世界の技術、人材を求めて、ボーダーレスに行われている。研究開発機能を持った現地法人を設立する場合、現地法人において創作された知的財産を世界本社に集中させるかどうかは、知的財産の使用料をマネーフローの財源として徴収するかどうかの経営方針によるところであり、グローバル知的財産戦略の要となるところでもある。現地で創作された知的財産を外国に移転する場合には、現地の輸出管理法や、特許法などの法規制を遵守しなくてはならない。また、現地の企業との共同研究開発においては、独禁法などの法的規制を考慮すると共に、共同で開発された知的財産をどのように扱うかも、本来の研究開発の目的に合わせて慎重に検討せねばならない。 |