「知財管理」誌

Vol.50 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 50巻(2000年) / 1号 / 53頁
論文区分 特集(企業を取り巻く環境の変化と知的財産戦略)
論文名 知的財産部門長の責務
著者 糸賀道也
抄録 知的財産(以下知財という)部門長には、全社基本方針に従い、知財の活用により利益を上げるために、(1)知財管理基本方針を定め、社内に徹底し、(2)知財環境に対応した知財経営課題と計画(戦略)を明かにし、(3)それに最適な資源配分を適用し、(4)効率的に業務執行を指揮し、(5)それら責務を自ら見直す仕組みによって知財管理の運営する責務がある。それには、顧客と知財担当者夫々の能力と相互の関係の理想と現実を見据え、顧客の要求を基礎にして、自らの上記各層の責務を同時並行に処理すべきことを認識しなければならない。世界的な大競争、知財制度のハーモナイゼーション、プロパテント時代が本格化しつつある中で、知財権の活用と知財情報処理の優劣が知財顧客の満足と対外的な競争優位を決定する。
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