「知財管理」誌
Vol.50 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 50巻(2000年) / 10号 / 1567頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 「商標ライセンスに関する共同勧告決議案」について |
著者 | 竹市博美 |
抄録 | 現在の国際的ビジネスにおける商標の役割が重要であることは、「知財管理」誌Vol.47、No.9 1997 1317に掲載された拙稿「WIPO商標ライセンス専門家会議」に記した。この点は今日もまったく変わることはないだろう。したがって、拙稿でも指摘した「商標ライセンス契約の登録」手続きの簡素化の必要性については変わることはなく、むしろこの要請は強くなっているというべきであろう。この問題についてはWIPOでも1997年2月に行われた商標ライセンスに関する専門家会議、1999年11月に行われた商標、意匠および地理的表示に関する常設委員会(SCT)および2000年3月に行われたSCTという計3回の会議で議論が行われた。筆者は幸いにも3回の会議すべてに日本知的財産協会から商標委員会の代表として出席し、議論に参加することができた。議論は本年3月のSCTで、共同勧告決議案としてまとめられた。本稿ではこの議論の推移を中心に本件を紹介する。なお、決議案の内容についてはWIPOのウェブサイトを参照されたい(http://sct.wipo.int)。 |