「知財管理」誌
Vol.49 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 49巻(1999年) / 8号 / 1109頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 全文検索システムの検索手法の研究 |
著者 | 知的財産情報委員会第2小委員会 |
抄録 | 全文検索システムにおいて漏れを少なく、かつ適合率を上げる検索手法はないものかと「メモリカードを持ったデジタルカメラにおける記憶容量の大容量化技術」を例に調査した。検索手法として、複合語、近接演算、IPC、検索対象範囲の限定を取り上げ、又抄録データベースであるPATLISとも比較した。複合語による検索は単一語による検索の欠点であるノイズを減らすのに有効であるが、ワード選定がまずいと漏れが発生する。全文検索システムは、表記も含め種々多様な表現が使われている明細書を対象にした文字列検索を基本としている。このことを良く認識し、ワード選定することがポイントである。明細書は表現が多様な為、ある程度の適合率を保ちながら漏れを防ぐには近接演算が有効である。しかしワードによる検索は限界があると思われる。IPCについて深く検討出来なかったが、PATLISとの比較から分類併用の必要性を感じる。複合語〜検討対象範囲限定までの各種検索手法はそれぞれ短所と長所を持つ。目的に応じ手法を使い分ける事がベターと考える。 |