「知財管理」誌
Vol.49 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 49巻(1999年) / 8号 / 1069頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ |
論文名 | No.252 特許請求の範囲に記載された用語の意義の解釈 ―燻し瓦事件― |
著者 | 安富康男 |
抄録 | 本件は、特許法第70条の適用にあたり、技術的範囲の判断にあたって発明の詳細な説明に参酌すべき記載がないとした原審を、参酌すべき作用効果が開示されているとしてこれらを参酌すべきである旨を判示した事案である。近年とみに権利意識が上昇しつつある現場の風潮が、一世代前の昭和46年出願の本件特許にも適用された点で刮目すべきである一方、今日的問題点が複数内在されているとも考えられるからこれらについても検討を加える。話題提供の口火ともなれば幸甚である。 |