「知財管理」誌
Vol.49 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 49巻(1999年) / 5号 / 737頁 |
論文区分 | 特集(マルチメディアと法的保護―新領域を中心に―) |
論文名 | 知的財産を活用した資金調達の手法 |
著者 | 寺本振透 |
抄録 | 投資または融資を行う場合、本質的には知的財産こそがその対象であって、知的財産権は投資対象を保護するための手段である。現在、さまざまな手法によって、知的財産に着目した投資または融資が行われている。ローン、業務委託、共同事業、パートナーシップ、ベンチャーキャピタル等多くの手法がそれぞれの当事者の要請のバランスを考えつつ採用される。しかし、何れの手法においても、法制度上、とりわけ金融諸法および税法による障害が多く、これらの是正が強く求められる。知的財産政策は、知的財産権の保護の強化によってのみ達成されるものではない。会社法、税法、金融諸法はもちろんのこと、教育のあり方も見直されなければならない。 |