「知財管理」誌
Vol.49 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 49巻(1999年) / 5号 / 619頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | SQC手法による製造技術の有効な特許取得 |
著者 | 山口幸雄、豊岡宏行 |
抄録 | 近年の日本のプロパテント政策をはじめとして、知的財産権が重視されるようになってきている。それを受け主要メーカの出願目的も、防衛手段から、独占的地位の獲得、他社への牽制へ、つまり防衛から攻撃へと変化してきている。その中で製造特許は、多くの製品、装置に適用が可能であるという特徴をもつ。そこで我々は有効な製造特許の作成方法の検討が必要と考えた。これに関し、筆者等は先に「製造技術の有効な特許出願」について小稿をまとめ(知財管理Vol.48、No.8)SQC手法の適用が有効であることを述べた。今回は、その続編として、まず、有効な製造特許の特徴は、どのようなものか?を生産技術者によるアンケート評価および因果分析し“本質的、基本的、請求工数が多い”ということを、把握した。次に、この特徴を実現するため、発明の本質の究明、体系的な請求項の抽出に、先回のべたSQC手法が有効であることを確認し、さらに、発想支援ツールであるTRIZ手法が、周辺技術の請求項の追加補完に有効であることを確認した。 |