抄録 |
日本知的財産協会1998年度海外研修F2セミナーは、1998年3月25日の研修説明会を皮切りに、参加者総勢43名を6グループに分け、現地出発前の約6ヶ月間、グループ毎に講師からの宿題であるクレームドラフティングを含む自主的な事前研修、及びセミナー運営に係る事前準備業務を分担して精力的にこなし、さらに6月25日には各グループの幹事及び副幹事が服部弁護士と会合して意見交換する等のハードスケジュールをこなし、ワシントンD.C.での本研修に駒を進めた。本研修は9月28日(月)から10月23日(金)までの4週間行われ、米国特許制度、特許出願から権利化に至る手続への対応、特許権の取扱いと行使、クレームドラフティング、陪審裁判制度と模擬陪審裁判、損害賠償、不正競争防止法及びトレードシークレットの概要等、米国特許法及び関連法規並びに知的財産関連実務の講義を受講すると共に、USPTO、CAFC、ITC及び連邦最高裁判所を訪問、見学した。また、26名の米国弁護士の熱心な講義と充実したカリキュラム、現地主催者のARMSTRONG、WESTERMAN、HATTORI、McLELAND、&MAUGHTON法律事務所及びARMSTRONG、服部両弁護士のきわめて周到な準備と実行力によって充実した内容の研修を受講することが出来、研修の実効を大いに上げることができたと共に、日本では得られない貴重な体験が得られ、研修の所期の目的を充分に達成することができた。今回の研修結果やアンケート結果が次回の研修計画に反映され、されに充実した海外研修が行われることを期待する。 |