「知財管理」誌
Vol.49 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 49巻(1999年) / 11号 / 1523頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | ヒルトンデイビス以降の均等論を考える ―クレーム補正と禁反言― |
著者 | 豊栖康司 |
抄録 | 米連邦最高裁にてワーナー・ジェンキンソン社対ヒルトン・デイビス・ケミカル社事件の判決が下された以降の、均等論の進展を検討する。特に、均等論の使用を制限する審査経過禁反言を中心にして、均等論を抑止する面からの分析を試みる。具体的に重要と思われる事件を幾つかピックアップして、CAFCが上記最高裁判決をどのように解釈し、実際の事件に適用してきたかを時系列で検証してみたい。特に重要と思われる事件は、リットン・システムズ社対ハネウェル社事件、セクスタント・エヴィオニック社対アナログ・デバイセス社事件であろう。これらの事件から、CAFCが最高裁判決をどう捉えているかが伺える。最高裁の真意とは違った捉え方をしているようにも見え、興味深い。なお、CAFC判事の間でも見解が一致していないと思われる箇所がある。各判事がどの見解を抱いているかを知ることも重要と考え、事件の合議体を構成した判事名を記し、さらに反対意見も取り上げているかを知ることも重要と考え、事件の合議体を構成した判事名を記し、さらに反対意見も取り上げてみた。 |