「知財管理」誌
Vol.48 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 48巻(1998年) / 11号 / 1755頁 |
論文区分 | 特集(広く強い権利とその保護について) |
論文名 | ネットワーク上における知的財産権問題について |
著者 | マルチメディア・ソフトウエア委員会 |
抄録 | インターネットの普及により、企業活動のみならず個人の生活においてもネットワークと密着した社会が形成されようとしている。このような社会においては、プログラムやコンテンツがネットワークを介して世界中を流通すると共に、それらの商取引が国際的に行われる。その結果、流通や取引きの速度が速くなることや、流通や取引きの地域的な範囲が広がるとの利点がある反面、違法コピーが国境を越えて拡散する等、従来、想定されなかった知的財産上の問題が発生する可能性がある。また、従来のパッケージでの販売とは異なり、ネットワーク上で売買が行われたときに、現在と同じように、知的財産権を行使できるか等の問題もある。本稿では、このネットワーク上で発生する知的財産権問題に着目し、現在の制度改正等の対応状況や、現行法では対応しきれない問題点等を、著作権と、特許権、およびその他の課題に分けて紹介する。 |