「知財管理」誌

Vol.47 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 47巻(1997年) / 6号 / 817頁
論文区分 論説
論文名 市場製品を含むような米国特許クレームの補正・追加
著者 国際委員会第2小委員会
抄録 米国において、出願継続中の特許クレームを市場製品を含むように補正・追加することは、どのような範囲において許容されるのか。出願人としての留意事項を明確にするため、法規上の規定の確認と、衡平法上の観点から判例の分析を行った。その結果、そのような補正・追加を行うことは、根拠となる記載が原出願に開示されていれば、そのこと自体は法規上の制限はないと結論される。しかし、原出願の発明の主題とは異なる発明をクレームする場合や、通常想定される権利期間を故意に延長するように、または、登録の時期を故意に遅らせて侵害を誘発するように補正・追加の手段を駆使することは、衡平法の観点から不正と判断されることがある。出願人としては、常に「不公正な行為に見えないか」客観的に自問することが必要である。
Copyright (C) Japan Intellectual Property Association All Rights Reserved.