「知財管理」誌
Vol.47 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 47巻(1997年) / 5号 / 645頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | Hilton Davis事件最高裁判決が与える影響 |
著者 | ミシェルD.ベナーク、リチャードT.ペーターソン、伊賀良子(訳) |
抄録 | 合衆国連邦最高裁判所は、去る1997年3月3日、Hilton Davis事件に待望の判決を出した。最高裁は、すべての侵害の決定に均等論が適用されることを明示した。また、クレームの保護範囲を決定するにあたり各々のクレームの限定が重要であることが今や明らかになった。つまり、本最高裁判決は特許法適用の法的な安定性のための手法を再び導入している。この重要判決は合衆国の特許実務に深い影響を与えるであろう。Hilton Davis事件判決の意義とそこに含蓄された意味を充分理解するために、最高裁判決に至る経緯を振り返り、本判決自身を検討し、このHilton Davis判決にかんがみて、今後いかなる対応を実務家が取ることになりそうかを考察することは有益であろう。 |