「知財管理」誌
Vol.47 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 47巻(1997年) / 4号 / 507頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 発明の進歩性の概念 |
著者 | 穂積忠 |
抄録 | 発明の進歩性については、これをどのように解釈し取扱うべきか、当事者は困惑しており、出願レベルにおいて重要な問題になっている。これは、29条2項の規定を要約する進歩性の概念が極めて漠然としているので、進歩性なる用語と進歩性の具体的判断基準(手法)との間にギャップがあるからである。 そこで両者のギャップを埋めるような一層具体的な進歩性概念の定義を「公知技術に対して技術的工夫が2ステップ以上飛躍している発明の性質」とすべきであると提案し、判例、特許公報、公表研究論文等からの代表的な設例によってこれを検証する。 |