「知財管理」誌
Vol.47 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 47巻(1997年) / 1号 / 61頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | ヨーロッパ特許出願における発明の進歩性 |
著者 | 国際委員会第3小委員会 |
抄録 | EPOの進歩性に関する1980年以降の主な審決を基に、発明の進歩性の有無を判断するために用いられる、「技術的課題とその解決手段による判断手法(Problem and Solution Approach)の要素」である先行技術、技術的課題、当業者、技術分野などごとに、審査基準も参照しながら、EPO審判部が進歩性についてどのように判断しているかを分析・検討した。その結果、EPOでは進歩性の判断において、審査基準のほかに審決例が重要な役割を演じていること、及び事件ごとに実務上きめ細かな判断がなされていることが分かった。なお、進歩性と技術分野、中間体、選択発明などとの関係については、審査基準に明記されていないので、審決例からその判断基準を探った。 |