「知財管理」誌
Vol.47 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 47巻(1997年) / 11号 / 1693頁 |
論文区分 | 特集(経済性を考慮したこれからの知的財産管理) |
論文名 | グローバル化と特許コストの低減 |
著者 | 作田康夫 |
抄録 | メガコンペティション(世界的大競争)時代に直面している企業にとって、グローバルな視野に立って可能な限り多数の国において特許権を確立する事が重要である。ところが、各国における特許の取得、維持のためのコストは年々上昇の一途をたどり、低成長経済の下でグローバル化を目指す企業にとって、高額な特許コストは深刻な問題である。国際政策委員会では、平成7年度、平成8年度の2年にわたり特許コストの実態調査を行うとともに、国際シンポジュウムに出席し、特許制度のグローバル化の必要性と特許コストの低減策について以下の2点を提言した。 a.グローバルサーチビレッジ(国際調査機関)の設立 b.各国の審査の共通化 グローバルベースでのコスト低減は、産業界にとっても個人発明家にとっても極めて重要である。コスト的観点から、さまざまな特許システムをハーモナイズするための三極の継続的努力を期待したい。 |