「知財管理」誌
Vol.47 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 47巻(1997年) / 11号 / 1669頁 |
論文区分 | 特集(経済性を考慮したこれからの知的財産管理) |
論文名 | 知的財産の経済価値評価法― 知的財産の担保価値の評価手法 ― |
著者 | 藤枝純、森信夫 |
抄録 | 知的財産評価の方法は、収入(キャッシュフロー)アプローチ、費用(コスト)アプローチ等に分類されるが、それぞれ一長一短がある。実務上は、個別の状況に照らしていくつかのアプローチを組み合わせて評価する方法が適切な場合が多いであろう。知的財産権を担保とした融資は従来余り実行されてこなかった。主要な理由の一つは、知的財産権の担保価値評価方法が十分検討されてこなかったことにある。しかしながら、通産省の支援を受けて、近時「知的財産権担保価値評価手法研究報告書」等が公表され、知的財産権の担保価値評価方法の検討が進んできている。知的財産権の担保価値の評価の際には、知的財産権そのものの価値というよりも、知的財産権によって具現化される製品や事業が将来にわたって創出するキャッシュフローの現在価値を算定すると言うアプローチが中心となる。 |