新刊書紹介

新刊書紹介

知的財産契約実務ガイドブック―各種知財契約の戦略的考え方と作成―

編著 石田 正泰 著
出版元 発明協会 B5判 396p
発行年月日・価格 2008年9月27日発行 3,800円(税別)

本書は、企業経営において、知的財産を適正に評価して企業戦略に活用し、持続的発展に寄与させることを目的として、知的財産に関する契約の概要や知的財産ライセンス契約書のドラフティング、情報量、考え方、対処法を重視された内容になっている。さらに、知的財産関係契約に戦略的に対応できる人材の育成も考慮され基礎的要素から実務上の注意点も丁寧に説明されている。
本書の構成は以下の通りである。

  • 第喫圈ヾ覿鳩弍弔砲ける知的財産、知的財産契約
    企業経営における知的財産の機能を…樟榲機能と間接的機能に分けて説明し、知的財産契約の考え方、その契約の位置づけ、知的財産を扱う人材や組織のあり方について説明している。
  • 第II編 知的財産契約の主要事項
    知的財産契約の意義、契機、目的を解説し、知的財産契約の対象となる契約の種類とそれらの詳細な説明、契約作成時の企業戦略と交渉、その後の管理に至るまで詳細に説明されている。
  • 第III編 知的財産契約と独占禁止法
    独占禁止法と知的財産法(主にライセンス契約、共同研究開発契約)の関係及び契約締結時の相互補完、バランス意識をもった考え方が説明されている。
  • 第IV編 知的財産契約ドラフティングの基礎的事項
    知的財産法の特徴と契約関係の規定を把握して対応する必要性を概念図などを用いて説明されている。それを踏まえて契約書作成時のチェックポイントが説明されている。
  • 第V編 各種知的財産契約書のドラフティング
    各種知的財産契約書のドラフティングとドラフティングに必要な思考について段階を追って説明されている。
  • 第VI編 知的財産契約ケーススタディー
    20個のケーススタディを挙げて各ケースの考え方が説明されている。
  • 第VII編 知的財産契約関係資料
    知的財産契約に関係する資料として、契約書中で用いられる用語の説明や実務上のキーワード、重要な英単語などを取り上げた資料が掲載されている。

以上のとおり、本書は知的財産に関する契約に携わる実務者が押さえておくべき考え方をはじめ、実際の契約ドラフティング、交渉の仕方などが丁寧に解説されている。初心者の参考書として、また一通り契約実務をこなした方の振り返りや更なるステップアップに役立つ1冊である。

(会誌広報委員 Y.K)

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