ちょっと一言

「受験生、これからが本番です!」9月号編集後記より

 今年は、息子が受験生。中学受験の天王山といわれる夏休みの夏期講習も終わり、いよいよ志望校別の受験対策が始動するが、成績が思うように上がらない。少し前から、 塾での成績が上がるよう、別途、個別指導の塾にも通わせているのに、上がらない。(いや、寧ろ、落ちているような気さえする。。。)そして、毎日のように、かみさんの 「もう、塾の宿題したの!」という雷声、響き渡る。昨今の異常気象、同様、家庭の中も大変なのである。

 受験生を持つ親は、いつもハラハラなんだろうけれども、子供にとっては自分自身の進路が決まる重要なイベント。実力をはかる模試のたびに、緊張でお腹が痛くなるという。 「まだ小学生なのに。。。そこまでしなくてもいいのでは?」と思うが、本人が「中学受験をしたい!」と言っている以上、止められない。(本当は、そうなるように仕向けた気が しなくもないが。。。)
 田舎育ちの私にとって、この“異常な”東京の受験事情に笑ってしまう自分もいるのだが、悲しいかな、いつのまにか巻き込まれてしまっている。“塾のための”塾があるとは聞いてはいたが、まさか我が家がそうなろうとは。。。

 そんな私も、振り返れば、数多くの試験を受けて来た。受ければ合格した高校受験はさておき、大学受験、大学院の受験、TOEIC、弁理士試験、社会人大学院の受験。。。特に、弁理士試験は、4−5回受験していると思う。そう、大学受験まではさして勉強する必要はなかったのだが、10代後半から30代まで人一倍試験は受けて来たような気がする。 田舎でのんびり育ってきた分、奮起する必要があったのかもしれない。

 しかし、受験は難しい。私にとって、最後の試験(最後にしたいという思いも込めて、“最後の試験”)は、付記試験(特定侵害訴訟代理業務試験)だったが、ここでも一度落ちている。 試験科目の民法、民訴法は、大学院でじっくり勉強したこともあり、簡単に合格すると思っていた。勤務先にも「受かって当然!」くらいに公言していたものだから、落ちた時はショック というより、びっくりした。勤務先から「合格したの?」と突っ込んで聞かれることがなかったことをいいことに、付記試験に落ちたことは、今でも内緒にしている。

  失敗してもいい。受験は水物なのだから。目標を持って、自分の信じた道を歩いて欲しいと思う。頑張れ、息子よ。応援している人がいることを忘れるな。(そして、お金を出している人が いることも。。。)  

(Y.D)

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