ちょっと一言
池波正太郎の世界 −西浅草散歩−
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今回、時間をずらして13時に行った。しかしながら、またまた、長蛇の列。天丼にありつくまで1時間はかかりそうである。今回も諦めてしまった。仕方なく、駅前の「三定」に行く。操業から175年の老舗、江戸風情が満杯の天丼を食べる。ちょっと満足。
ぶらぶらとかっぱ橋商店街に向かう。
いい天気である。かつては多くの人で賑わったであろう商店街。すこし寂しくなったが、往時の面影が残っている。なんでもそろう面白い商店が並んでいる。
最終到達点は「かっぱ橋商店街」の端にある「池波正太郎記念文庫」。意外にも、「台東区生涯学習センター」という区の施設の中にあった。 こじんまりとした展示場だった。
池波正太郎の書斎が復元されている。大きくがっしりした机、きちんと並べられた筆記具、整理されて並べられている資料。池波正太郎が、いま散歩にでかけおり、もうすぐしたら帰ってくるような錯覚を覚える。
復元された書斎はガラスで囲まれているが、そのガラスに文字が書かれあり、「和室が好きなのだが、畳の部屋だとすぐ横になってしまう。横になることが出来ないように洋室にした」というようなことが書かれてあった。なんと人間的なことか。いい散歩であった。
(M.S.)
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