役員談話室
B級グルメ情報(1)〜patented beefsteakの店「カタヤマ」〜
2008年02月01日
世は飽食の時代である。一説によると日本人は食料品として作られた主食、副食の約半分を食べないで残飯として捨てているという。もったいない。
この「もったいない」という言葉は日本語独特のものでうまく外国語に翻訳できないらしい。その言葉を生み、使っている日本人が食べ物の半分を捨ててしまうようになってしまった経済を私は「非必要経済」と言っている。その非必要経済論者である私は高所恐怖症で決して高いところには行けなくて安いところにしか行きません。
その結果、昔勤めていた会社の部下から「部長があんな風では我々には夢がない」と文句を言われたことがある。ほっといてくれ!
という前置きはこのくらいにして、今回は要望の多い私のB級グルメ情報の紹介です。多分、私の最大知的財産はこのB級グルメ情報だと思う。
今日は墨田区東向島にあるpatented beefsteakの店「カタヤマ」(http://dabintyo.com/index.html)をご案内します。
人にpatented beefsteakというとギョッと吃驚します。それが私の楽しみ♪
ご主人の片山幸弘氏(1936年生れ)が発明者で特許2808253号を取得済です。
牛肉の部位を特定して安くて美味しいステーキの製造方法の発明を10年かかって完成したそうです。オススメは260gのオージービーフステーキのセットで、ライス、サラダ、味噌汁付きで1790円という超特価メニューである。
私がうら若き女性に勧めると必ず「そんなに私は食べられませんから、もう少し小さいステーキにします。」と言うのを強引に説き伏せて注文させて食べてもらうと、これがペロッなんです。
先日もある男性を案内したら260gステーキ+生ビール2杯を平らげてケロッとしていたので「もう一枚どうですか?」と勧めて更に200gを食べて、それでもケロッとしていました。
秘密は霜降りではない部位と調理法です。加えて前菜のなすの生姜焼きや冬限定の岩手県赤崎産のふっくら巨大カキフライも絶品である。
ただ、3つの難点があります。
一つ目は行くのに便利が良くないこと。半蔵門線で東武「曳舟」駅下車、タクシーで「明治通り」と「墨堤通り」の交差点までと言うとワンメーターです。その交差点に立つと墨堤通り沿いに交差点から10mくらいの所に看板やのぼりが見えるのですぐ分かります。
二つ目は予約を受け付けていないことです。超人気店ですから仕方ないですから、混んでいる時には店の隣に待合室があるのでそこでお待ち下さい。多くの芸能人やスポーツ選手が来店した時の写真が壁一面に貼ってあり、奥の方に私が色んな友達を連れて行った時の写真コーナーもあります。知財協幹部の写真も。
三つ目は、ご主人はともかく奥さんはとても素敵な方ですが、私が行くと私の健康を気遣ってくれて、できるだけ私に肉を食べさせないように迫って、時には一緒に行った仲間は大きなステーキにパクついているのに、私は憐れにもソーメンを食べさせられる、という目に遭うこともあります。
私のB級グルメリストに載ってからもうかれこれ10年近い年月が経ちました。「BSE騒ぎの余波で客足が遠のいて毎月巨額の赤字を出した時には店をたたもうかと本気で悩んだが、それでも宗定さんみたいな奇特なお客が来てくれていたので続けられた」とご主人がしみじみ言ってくれた時には、我々サラリーマンはやはり気楽で恵まれたノー天気だなあと思い、それだけに我々も企業の経営に貢献することでしゃかいに役立つように頑張らなければと反省した次第です。
また時々、B級グルメ情報をこのコーヒーブレイクで紹介します。
宗定 勇(日本知的財産協会 専務理事)