ちょっと一言

「楽しいフリーマーケット」8月号編集後記より

 8月に入り暑さが厳しくなっていますが,皆様は休日をいかがお過ごしでしょうか。私は先日,フリーマーケットに参加しました。
 私の実家では,地元のフリーマーケットに出店するのが毎年の恒例行事となっており,今年で14年目に突入しました。
 私の実家のブースは,実家,叔母宅,伯母宅,祖母宅の4世帯分の不用品を纏めて売っており,出品物にはそれぞれの世帯の傾向が出ています。
 具体的には,私の実家は漫画アニメ好きが多いのでキャラクターものが多く,叔母宅は高校生の従弟の古服が多く,伯母宅は従兄弟たちがアウトドア派なのでスポーツ用品が多く,祖母宅は亡き祖父の現役時代のお土産が多くなっています。
 のブースを見ても,やはり家庭ごとに出品物に違いがあります。
 それぞれの家庭の生活環境を垣間見ることができるのは,フリーマーケットの持つ面白さのうちの一つです。
 フリーマーケットに出店する面白さは,ディスプレイを考えるところにもあります。
 無造作に品物を並べると,小さいものはお客さんの目につきにくく,衣類はぐちゃぐちゃになり,購買意欲を下げる結果になります。
 自分が特に売りたいものがお客さんの目につきやすい位置にあるか,お客さんがパッと見て全商品を把握できるのかを検討しながら配置していくのはパズルを解いているようで楽しいです。
 また,他の出店者と直接会話し,色々な話を聞くことができるところも面白さを感じます。
 他のブースを見て回っていると,商品に関する思い出を話してくれる人や,購入後の使い道を教えてくれる人も多く,中には,普段は聞く機会が無いような内容の話を聞かせてくれる人もいます。
 今回も,プラモデルの蘊蓄を10分間語った男性や,趣味がインディアンのフィギュア集めで自宅のコレクションがどれくらいあるのか教えてくれた女性など,印象的な人がたくさんいました。
 近年はフリマアプリも流行していますが,アプリでは味わえない面白さが対面のフリーマーケットにはあります。
 皆様もフリーマーケットに参加してはいかがでしょうか。

(A.K.)

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