ちょっと一言

「変化」10月号編集後記より

 スイマーの聖地とも呼ばれている東京辰巳国際水泳場が2022年度末をもって閉館されることとなりました。このプールは「辰巳」の愛称で親しまれるとともに,多くの国際大会にも使用され,東京オリンピック2020大会では水球の会場にもなりました。また,多くの水泳選手にとって憧れの対象でもあり,水泳部に所属していた私自身も幼い頃から辰巳で泳ぐことを夢見たものでした。そのため,大学生の頃に辰巳へ遠征して大会に出場したときには感動したとともに,その辰巳で納得のいくタイムを出せたことが良い思い出となっています。今後,辰巳の役割は,オリンピックで競泳の会場にもなった東京アクアティクスセンターが引き継ぐことになります。辰巳が閉館となることは寂しいですが,これも時代の「変化」と捉え,新しいスイマーの聖地で多くの好記録が生まれることを楽しみにするとともに,私もその新しいプールで泳ぐことが出来る機会を待ち遠しく思っています。

 さて,今回の特集号ですが,この「変化」に焦点を当てて幅広く論じて頂いた内容となっています。時代の変遷に伴って生じる「変化」はポジティブ・ネガティブ問わず様々な局面で発生しており,知財業務においても例外ではありません。従来の知財スキルが通用せず,不安に感じたり工夫を強いられたりする場面も多々あるものと思いますが,特集号では起きている「変化」を俯瞰するとともに,「変化」に対応し,あるいは自ら起こしていくために必要なスキルや心構えを提言しております。この特集号が皆様にとって羅針盤になれば幸いです。

 ところで会誌広報委員会では,コロナ禍・リモートワークといった時代の「変化」に対応すべく,従来の良い点は維持しつつ,知財管理誌の企画運営の改善を進めてきております。今年度では,これまで2つだった小委員会を3つに分散して少人数の議論を活性化しつつ,従来の全体での議論も維持するように工夫しています。これからも,より良い知財管理誌を皆様にお届けできるよう,会誌広報委員会として,このようなブラッシュアップは今後も続けて参りますが,そのためにも「変化」を起こす新しい力が必要です。編集後記を目にしている貴方の参加をお待ちしております!

  • スイマーの聖地 東京辰巳国際水泳場
  • 「辰巳」での大会の様子

(T.O.)

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