ちょっと一言

「ご存知ですか? 近代五種競技」12月号編集後記より

 今年も残すところ後わずかとなりました。皆さんの令和元年はどのような年でしたか?今年はラグビー日本代表の活躍が,多くの人に賞賛されたことは記憶に新しいですね。 私もルールはよく分からないもののテレビにかじりついて大いに盛り上がりました。しばらくはラグビーロスになった人もいたのではないでしょうか。

 さて来年はいよいよ東京オリンピックです。ラグビーもそうですが,ルールがよく分からない競技って意外とありませんか? 皆さんは「近代五種」という競技をご存知でしょうか。 1人でフェンシング・水泳・馬術・射撃・ランをこなし,種目ごとに独特の計算によるポイントが加算され,最後のランで順位を決める競技です。ルールのみならず,その存在さえ知らない人も多いかもしれません。近代オリンピックの創立者のクーベルタン男爵が古代五種にならい競技化したのが始まりだそうです。昔は数日かけて行われ欧州では王族・貴族のスポーツとも呼ばれていましたが,その後1日で全ての競技を行うこととなり苛酷な競技へと変貌しました。欧州ではキング・オブ・スポーツと称され根強い人気があると聞きますが,日本では知名度が今一つの競技です。私もオリンピックチケットの購入を検討するまではよく知りませんでしたが,とある情報では,この競技のマイナーさと5種類の競技が同時に観戦できる割安感からお得なチケットの筆頭候補に挙げられていました。私はその情報を信じ,高額当選したらどうしようという不安の中,多くの人気種目にエントリーする傍ら,この近代五種に望みをかけ挑んだところ,男女両種目とも当選することができました(他の競技は全滅です)。ただこのチケットが当選したことを自慢気に話しても,誰からも 羨ましがられることがなかったのはご想像のとおりです。

 ある企業のサイトでは,この競技を盛り上げようと,顔はフェンシング,体は馬のように5種類の競技を体で表現したケンタウロスにも似た独特なキャラクタを作り,ルールについても面白おかしく解説しています(応援ソングは五種ペラーズとのこと)。皆さんもこのサイトをご覧頂ければ,きっとこの競技に興味を持って頂けるかもしれません。 いよいよオリンピックイヤーの幕開けです。ラグビーに続いて大いに盛り上がりましょう!

(K.T.)    

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