ちょっと一言

「仮想現実で海外ドライブ!?」5月号編集後記より

 皆さん,大型連休の時期はどのように過ごされましたでしょうか?長い休みの過ごし方は人によって様々と思いますが,私は昔,海外旅行をして過ごしていました。 もちろん国内旅行も素晴らしいと思います。ですが若いうちにできるだけ遠いところに行っておこうと考え,欧州や北米を中心に目的地を決めるようにしていました。 そのような地域への飛行機による移動は十数時間以上要するケースが多く,ずっと座席に座り続けるのは体力や精神力を結構使うからです。

 しかしここ数年は,私自身の環境の変化もあったりして,遠い地域への海外旅行は個人的にご無沙汰となっております。
 もう少し落ち着いたら,あの国のこの都市に行こうね,という夢の話を家族で時々しています。よく上がる候補地が,ニューヨーク(NY)です。私より家族の意向が強く 出ている候補地だったりするのですが・・・。せめて日本でNYの雰囲気だけでも,ということで,週末には時々,NYから出店したレストランのランチやカフェに出かけたりしています。

 私は,食事だけではなくて旅行先の街並みもやっぱり見たいという思いが募り,何か工夫できないかと考えていました。そこで思いついたのが,仮想現実(VR)の利用です。 国内にいながらVRで海外旅行を体験できる各種サービスが低価格で提供されていることを知り,興味をそそられたのですが,私が試してみたのは,少し別のアプローチです。
家庭用ゲーム機上で,実際の海外の街並みをCGで再現したオープンワールドを自動車で走り回れるというレースのゲームソフトを買ってみました。プレイしたところ, CGクオリティの高さに驚かされたのも束の間,制限時間内への目的地到達など,画面に次々と表示される何かしらのタスクに追われてしまい,のんびりまったりと走り続けることはどうやら難しいゲームだと気付きました・・・。

 海外旅行を手頃な値段で気軽に楽しみたいという需要もうまく取り込みつつ,近い将来は,多様なVRサービスをいっそう身近に利用できるようになることを期待しています。

(H.M.)    

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