ちょっと一言

「上達の法則」11月号編集後記より

 11月に入り,朝晩めっきり寒くなってきました。そろそろ忘年会の予定で週末が埋まり始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?私は学生時代の友人とのこの時期の飲み会が一番好きです。寒すぎず,気兼ねなく昔話や近況報告に花を咲かせて飲み歩くのに絶好の季節だと思いませんか?

 先日一緒に飲んだ旧友の話ですが,最近新たに始めたコンサル系の仕事が短期間で軌道に乗っていて,肌にも合い大きなやりがいを感じているとのことでした。 学生時代の私から見ても,その仕事は彼に合っていて天職を得たなぁと羨ましく思いましたが,それだけが短期間で成果を上げられている理由ではないように思えました。

 昔から彼の趣味に取り組む姿勢は真剣そのもので,ビリヤードであれスノーボードであれ,一見向いていなさそうな趣味でも,ひとたび好きで始めると,どれも高みを 目指して練習に励み理論を学び,いずれは中級の上ぐらいまで上達してしまうので,いつも頭が下がる思いでいました。また彼は,趣味に取り組む過程で「上達の法則」を 学んでいるんだ,とも言っていたように思います。実際,スノーボードの練習に,それまでやったこともないテニスの上達本(新インナーゲーム/W. T. ガルウェイ/ 日刊スポーツ出版社)を取り入れていました。そうした上達理論を読み漁り,練習に励んで趣味に没頭した日々のなかで,「上達の法則」を人一倍習得していたのではないかと思います。そして適性のある仕事と巡り合い,相乗効果で上級レベル(プロフェッショナル)に一気に駆け上がっていったのではないかと思いました。

 自分の近況はというと,小学校低学年の娘が始めたバドミントンを一緒に始めました。今は父である私と楽しく仲良く過ごしている娘ですが,いずれ思春期を迎えコミュニケーションが難しくなることもあるだろうと考え,共通の話題を少しでも作っておきたかったからです。

 娘とのコミュニケーションツールとして始めたバドミントンですが,友人を見習い,上達の法則を学んでやろうという心意気で,身体を壊さない程度に思いっきり取り組んでみようと思っています。

 秋も終盤,皆さんも新たにスポーツを始めてみませんか?

(H.I.)   

Copyright (C) Japan Intellectual Property Association All Rights Reserved.