ちょっと一言
「キツネの住む村」7月号編集後記より
今年も暑い夏がやってまいりました。会員の皆様におかれましては、旅行の計画を立てておられる方も多いのではないでしょうか。
私は、先日帰省した折に「蔵王キツネ村」に遊びに行ってきました。「蔵王キツネ村」とは、おなじみのキタキツネや、珍しいプラチナギツネ、ギンギツネなどが常時100匹以上放し飼いされている中を散策できる観光スポットです。キツネの放し飼い施設は、北海道にはいくつかあるようですが、本州では珍しいようです。
地元民である私はその存在を昔から知ってはいましたが、中に入るのは実は今回が初めてでした。キツネという動物自体、日本人にとっては伝承や物語の上では馴染み深いものの、実物をじっくり見たことはありませんでした。
さて、この「蔵王キツネ村」ですが、何年か前に、海外から訪れた観光客の方が、動画投稿サイトに動画を投稿したことがきっかけで観光客が急増し、テレビでも取り上げられるようになったそうです。私もその投稿動画を視聴した1人でして、キツネの可愛さに心を打たれたのはもちろんなのですが、海外の方が地元を紹介していることに不思議な感覚を覚え、行ってみようと思い至った訳です。
訪れるにあたり、この村の住人であるキツネの生態を調べてみると、イヌ科の動物であることは言うまでもありませんが、他のイヌ科の動物とは違い、基本的には群れを作らず、 小さな家族単位で生活し、イヌのような社会性を持たないとされています。そう思って彼らを見てみると、一般的には賢く慎重な動物と言われているようですが、人間に慣れているのか近寄っても気にせずに昼寝を続けるキツネや、カメラのレンズに鼻を近づけてくる好奇心旺盛なキツネもおり、まるで人間のようにいろんな性格の個体がいることがわかります。
そんな凛々しくも可愛らしい彼らを写真に収めているうちに、気が付くとあっという間に3時間が経っていました。やはり檻の中にいる動物を眺めているよりも、自由闊達に動き回る様子を見ている方が、見ていて飽きませんね。
皆様も、夏休みには避暑を兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか?ただし、中にはいたずらっ子もいるようですので、小さなお子様をお連れになる場合はよく調べてから行かれることを お勧めします。
(Y.K.)